■わたしの田舎暮らしと仕事

001 それではここから私の古民家暮らしをちょっと紹介しましょう。

これがわが家です。
妻とこの地域をあちこち巡って、ようやくであった物件で、
伊賀市街から車で15分程度の非常に便利なところにあります。

土地は700坪程度。
母屋と離れ、そして蔵があります。

そして手前がわが家の畑です。
0021畑の管理は、細かい作業は妻にまかせ、私は草刈などの重労働専門です(笑)。
現在の自給率はおよそ80%。
食べるものには不自由をしません。
これぞ田舎暮らしの楽しみだと思っています。

家の裏手には竹林もあります。
毎年春には、食べきれないほどのタケノコが掘れます。
まさに自然の恵みいっぱいの生活です。

0031こちらがわが家の蔵です。
古民家再生の拠点、事務所として使っています。
もちろん電気もひいてありますから、エアコン完備ですよ(笑)。
私は、本田技研工業に30年近く勤めました。
営業一筋で、京都、滋賀、岡山、東京とあちこちいきました。
商売のおもしろさ、むずかしさ、すべてを教えてもらいました。0041

しかし当時でいう企業戦士で家族をかえりみることもありませんでした。
で、このままではイカンと・・・家族とゆっくり過ごす時間を見つけなければ・・・と考えて、のんびりした田舎暮らしを考えはじめました。

それで仕事をやめて大阪にある古民家の販売会社を訪ねました。
いい物件が本で紹介されていたのですが、それはすでに成約済みで、
さあ困ったなと思っていたら、その販売会社の社長さんが、

「物件が見つかるまでウチで働かないか。働きつつ物件を探せばいいじゃないか」

と声をかけてくれたのです。
本当にラッキーでした。
私はその会社で古民家の仕入れを担当。
ノウハウのすべてを学びました。
そして自分の理想に近い古民家も見つけることができ、
7年後に独立しました。

現在ここで暮らせるのも、古民家の仕事ができるのも、その会社のおかげです。
感謝してもしきれないぐらい感謝してます。

田舎暮らしのスタートには、思い切りとタイミングが大切です。
定年になってから家を探していては遅すぎます。
体が動くうちにじゃないと、田舎暮らしも古民家暮らしも楽しめません。
あと大切なことは、妥協でしょうか。
古民家を販売している私が言ってはいけないかも知れませんが、
古民家は新築住宅ではありませんから、
100%理想の家にめぐり合えることはないと考えたほうがいいと思います。

理想の家を探してる間に歳をとってしまったら楽しむ時間がなくなるんですから、
ある程度は妥協して、それよりも暮らしていくなかで理想を追い求めたほうがいいんじゃないかと思ってます。

あと私が心がけていること。
それは常に「自分が住みたいと思うような家をつくろう!」ということです。

自分が住みたいと思うような家じゃないと再生なんて出来ません。

自分が住むことを前提に考えるから、ご近所との関係もしっかり確認するし、
見えないところでもしっかりと補修します。

この仕事は買うのも売るのも信頼が大切です。
一度でも不義理なことをしたら、もう売ってもくれないし、当然買ってもいただけません。

だから私は常に自分の住む家だと考えて、みずから庭の木を切ったり、壁を塗ったりまで、一生懸命やります。

私にとってこの仕事は、お世話になった人や地域への恩返しでもあると思っています・・・。

 

山田